マツド・サイエンス研究所

ホームビルドカー

個人的に自作した中で、最大なのはスピーカーだと書いたが、ぜひ自作したいと思って居る中で、最大と言うか、最も困難だと思われるのが「自動車」つまり「ホームビルドカー」である。

どんな車を作りたいかと言うと、こんな感じだ。

シャーシは、鋼管スペースフレーム。溶接さえできれば、他に大掛かりな設備はいらない。設備投資の割に高性能なシャーシが作れる、それがスペースフレームだ。

エンジンは、一昔前なら「1600cc の4バルブ DOHC」と言ったところだが、技術進歩した現在なら、ビッツやフィットの 1000 ~ 1300cc のエンジンで十分だろう。

このような FF 横置き用のエンジンを、そのままミッドシップに配置する。

サスペンションは、リアはストラットかダブルウィッシュボーン。フロントはダブルウィッシュボーン。居住性や荷物の搭載性を犠牲にしてもアーム長を可能な限り長くする。

剛性はシャーシが受け持つので、ボディは、そんなに強くなくても良い。FRP もしくは、成型や塗装に問題が無ければ、ポリカーボネートで作る。

スタイルは、屋根の無いオープンカーだ。屋根も無ければ、ドアも幌も無い。

ドアが無いのは、開閉部分が重くなるだけでなく、オープンスタイルのスペースフレーム・シャーシの場合、曲げモーメントに対抗するためドアの部分のえぐり込みを少なくしたいからだ。

これで、ドアになるべき部分に燃料タンクを入れたら、GT40と同じような構成になってしまう。もっとも、ルマンで 24 時間耐久やるつもりは無いから、そんなに大きなタンクは要らないが。

幌も重くなるので、用意しない。オープンカーは、雨が降ったら、乗らなければ良い。万一、雨が降ったら、カッパ着て乗る。ずぶ濡れになっても良いようにシートは防水性の素材で作る。ダッシュボードの計器類も同様。

これだけ、シンプルにしたら、800kg以下の軽量にしたい。

そうすれば、ワインディングロードが面白そうである。

「屋根もドアも幌もなきゃ、実用性が無いじゃないか!?」

その通り。実用的な車なら、市販車買った方が良い。ホームビルドカーは、市販車に無い面白さ・ユニークさを出さないと成立しないだろう。

と、まあ、こんなホームビルドカーを作りたいと思って居るのだが、「そんなラジコンカーのような車が、実際に作れるもんか」と言われそうだ。

いや、技術的には作れるのだ。

実際、イギリスでは、こんな風に作った車が一般道を走って居るし、ロータスもTVRも、こんな車を作って居た人が、いつの間にかメジャーになったようなもんだ。

問題は、イギリスならいざ知らず、日本じゃ、こんな車にナンバーが絶対に与えられない事だ。

これは法律の問題だから、日本に住んで居る以上、どうしようもない。

ホームビルドカーを作ろうと思ったら、日本脱出しかない。

まず、夢のまた夢の話だ。

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