マツド・サイエンス研究所

Zaurusのバッテリー制御

以前の記事で、私のZaurusのバッテリーが劣化して居ると書いた。流石に中国に行っている間に完全に使えなくなると困るので、出発前に新しいバッテリーを購入した。どうやら、SL-C3000 用にバッテリーが更新されたようで、コスト・寸法・質量据え置きで、充電容量が増加して居るようだ。

バッテリーを交換してから、至って調子が良い。AirChinaの飛行機の中でも安心してブログ用の絵を書くことができた。

しかし、解せないことがある。私のZaurusは2003年7月の購入だが、2005年3月、つまり約1年半で何故バッテリーが劣化してしまったことだ。

私はリチウムイオンバッテリーの専門家ではないが、一般的な常識なら知って居る。充放電回数が約500回で寿命が来ると言うことだ。

一回の充放電の深さに依存性は無い。深く使っても、浅く使っても、一回は一回だ。だから、一回充電すれば、できるだけ、バッテリーをフルに使い切った方が、バッテリーが長持ちする。

私の通常のZaurusの使い方だと、一回充電するとバッテリーを使い切るのに、三日から一週間かかる。仮に三日毎に充電しても、500回充電するには1500日、つまり、4年強はバッテリーはもつ筈だ。

それにも関わらず、私のバッテリーは約1年半で劣化してしまった。何故なのか?

理由は判って居る。無線LANだ。

私はネットワーク接続に無線LANをメインに使って居る。Zaurusに装着するCF型の無線LANカードは、電力消費が大きく、あっと言う間にバッテリーを使い切る。先程「私の通常のZaurusの使い方だと三日から一週間」もつと書いたが、それはスタンドアロンで使った時の話だ。同じバッテリーが「無線LANカードの使用中だと30分から1時間」で使い切ってしまう。

私の使用して居る無線LANカードが、特に電力消費が大きい訳ではない。どのメーカーの、どんな無線LANカードでも消費電力は似たようなものだし、有線LANによるネットワーク接続も、多少の差はあれ、スタンドアロンで使うよりは、電力消費は増加する。要は、ネットワーク接続は、スタンドアロンで使用する時よりも電力消費は大きくなるのだ。

私が、無線LAN経由でネットワーク接続するのは、戸外のホットスポットの場合はほとんどなく、主に我が家の中である。無線LAN使用中は電力消費が増加するが、AC電源が近くに有るので、ネットワーク接続する時はACアダプターを使うことが多い。

ここで問題が起きる。ACアダプターを使うと、自動的にバッテリー充電モードになってしまうのだ。

毎日メールチェックをすると、毎日バッテリーを充電するのと同じことになる。これなら、バッテリーが一年半で劣化することも納得できる。

納得できないのは、何故、ACアダプターを使うと、否応無しにバッテリー充電モードになってしまうかだ。

バッテリーが十分残って居る時は、バッテリーには充電せず、Zaurus本体と無線LANのみに給電するモードを選べるようにしてもらいたかった。

想像するに「ACアダプターを接続した後は、フル充電にしておいた方がユーザーに親切」と思ったのだろうが、はっきり言って余計なお世話だ。

むしろ、ACアダプター使用時に「充電する」「充電しない」の二つのモード切り替えを用意した場合、「使い方が分らない」とか「ACアダプターを接続したばかりなのに充電されてない」と、知識の無いユーザーからクレームが付く事を恐れて、今のような設計にしたんじゃないかと勘ぐってしまう。

だが、もしそうなら、心配は無用だ。

Linux Zaurus に「知識の無いユーザー」からのクレームは、ほとんど有り得ないだろう。

今時分、好き好んで「Linux」で「Zaurus」な「PDA」を使かって居る奴なんて、「マニア」しか残って居ないのだから。

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