マツド・サイエンス研究所

Debian Sarge インストール

予想通り、この週末は Debian Linux Sarge のインストールを行っていた。最初は「apt-get dist-upgrade」で終わすつもりだったが、新品のHDDを買い始めからインストールし直すことにした。

結局、土日だけでは終わらずに月曜日の夜までかかってしまった。だが、本当に苦労したのは、Sarge のインストールではなく、ハードディスクのパーティションを分けて、Winodws 98 SE (今時!)とのデュアルブートの設定であった。

インストールしたのは、IBM ThinkPad i-Series 1124-53J と言う所謂 240X の個人ユース版で、約5年前、シドニー五輪で高橋尚子が金メダルを取った日に勢いで買ったものだ。(五輪における金メダルの経済効果は素晴らしい。少なくとも私だけで20万弱使ったことになる)

CPU は、モバイル・セレロン 450MHz 、メモりは 192M で、HDD は、新品の 40G を購入した。その HDD を、2 つに分けて、一方にWinodws 98 SE (元々 ThinkPad に付いていたもの)、残りに Sarge をインストールしたわけだ。

トラブルの原因は、古いバージョンの fips でパーティションを分けたせいで、fips 2.0 や Winowds 純正の fdisk で、分けたら問題なくなった。

Winodws 98 SE のインストールの話なんか、誰も聞きたくないだろうから、Sarge のインストールの話をしよう。

インストールは、まず、ブートが問題になる。私のマシンのように古い機種では、CD-ROM や USB からのブートは不可能なので、FD からブートせざるを得ない。Debian のホームページから boot.img root.img net-drivers.img をダウンロードし、rawrite.exe で、3枚の FD に焼く。FD を上記の順に入れてブートし、インストーラーを起動する。

Sarge 本体のインストールは、 BUFFALO の無線LAN (PCMCIA) で接続したブロードバンドのインターネット経由で行った。Woody の頃から比べると、遥かに進化したインストーラーのお陰で、楽々とベースシステムまでインストールは完了する。

このままでは、コンソールでしか使えないので、X-Window や KDE をインストールする。X-Window のインストールなど、とても楽になっている。英語だけで使うのなら、Debian Sarge のインストールは、非常に楽と言えるだろう。

だが、やはり日本語が使いたいので、日本語フォントや日本語表示、日本語入力の設定をする。正直、面倒くさい。特に anthy を使った日本語入力の設定で、set-language-env の自動生成した ~/.xsession が動かず、Web 上の情報を元に修正する必要があった。せめて、ベースシステムまでインストールがすんでいたら、後は日本語デスクトップが自動的にインストール/設定するようなスクリプトでもあれば、もう少し Debian Sarge のユーザーが増えると思うのだが、どうだろう?(それとも、私が知らないだけで、そういうスクリプトは存在するのだろうか? それとも私のインストールのやり方が悪いだけ?)

システムの起動は、GRUB で行うようにし、Windows98SE と Sarge を選べるようにした。

先にも述べたが、私のマシンは古く、CPU モバイル・セレロン 450MHz 、メモりは 192M だが、これは Debian Sarge を、KDE で使うには最低限のスペックだと思う。

特にメモリーは128Mを切ると難しいだろう。デスクトップに Xfce4 を使えば、もう少しメモリーが少なくて済む。私が KDE を使っている理由は、Zaurus のデスクトップが、同系列の Qte だからだ。同系列とは言え、KDE と Qte では、操作等に共通点は少ないから、どうでも良いかもしれないが。

私のように古いマシンに、Sarge を入れる人の参考に言うと、Sarge で KDE のような GUI を使うには、CPU は、500MHz 以上、メモリは、256M 以上が要るだろう。それ以下でも動かないことは無いが、遅くて使い物にならないかもしれない。

GUI を使わないサーバー等の使い方なら、CPU は 100MHz、メモリは 64M で十分だろう。32Mでも動くと思う。

私のマシンは古いので、ちと使いにくいが、最近では、FireFox や ThunderBird など、軽いアプリケーションが増えてきたので、それなりに使えるだろう。

問題は、OpenOffice なんだが、これが、ちゃんと動けばシメタものである。

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