マツド・サイエンス研究所

ubuntu と Debian

Linux のディストリビューションとして注目されている ubuntu を試してみた。

インストールしたパソコンは、Windows 2000 と Debian Linux Sarge をデュアルブートできるようにしていたものだ。

このパソコンの Sarge は、正式リリース前にインストールしたもので、アップデートは続けて居るもののファイルがゴチャゴチャになって来たので、なんとかしようと思って居た。

今回、Debian のパーティションを全て消して、ubuntu を入れてみた。雑誌「Linux World 2007 年 1 月号」つまり休刊号に付いて居た ubuntu 6.10 の日本語版 CD-ROM から、インストールを試みた。

CD-ROM からパソコンを起動すると、あっと言う間に gnome 画面まで立ち上がる。そこから、インストラーを起動し、HDD の空きエリアにインストールする。インストールに要する時間は 20 分程度。操作は、ほとんど必要ない。

ubuntu がインストールしやすい Linux だとは聞いて居たが、これほどとは思わなかった。日本語版フォントも見やすく綺麗だ。gnome は慣れて居ないが、使って慣れるか、使い慣れた KDE を追加すれば良いと思って居た。

と、ubuntu が良かったのは、ここまでである。

ubuntu は正常に起動できるのだが、デュアルブートできるはずの Windows 2000 が、起動できない。

HDD の MBR に入れた GRUB (デュアルブートできるブートローダ)を消しても駄目だった。

色々試した結果、結局、ubuntu がインストールしてあるパーティションを消さない限り、Windows 2000 が、起動できない事が判った。情況証拠としては ubuntu が不利なのだが、確実に本質的な原因とは言い切れない。

本質的な原因は未だに不明だが、これ以上時間をかけるのは無駄と判断し、ubuntu を消して空いた領域に改めて Debian Linux Sarge をインストールすることにした。もちろん、リリース版の Sarge の最新のものであることは言うまでもない。

インストールしたら、ちゃんとデュアルブートで、Windows 2000 と Debian Linux Sarge のどちらでも起動可能だ。デュアルブートは ubuntu と同じく GRUB で行って居る。にも係わらず、Sarge で正常なのが、ubuntu

では上手く動かないのは何故だろう。

話題の ubuntu を使う機会を逃したのは惜しい。だが、新たに Sarge を入れ直す切っ掛けになったのだから、良しとしよう。

今回インストールした Sarge はカーネルを 2.6 にした。今まではデフォルトでインストールされる 2.4 を使って居た。私の普段の使い方では、カーネル 2.4 で困ることはない。しかし、新しいデバイス等はカーネル 2.6 にしか対応しないものも増えて来て居るので、そう言ったものにも挑戦していこうと思う。

注意

ブログのコンテンツの内、「告知」など時期よって情報価値が無くなるのは除いてある。また、コンテンツに付いたコメントは書き込み者に著作権があるものと判断し、ここに持ってきていないので、コメントを見るときは、元々のブログコンテンツを参照してもらいたい。

その他、ブログ発表後、コメントなどの内容を反映するなど、内容を変更しているものもあるので、注意してほしい。