マツド・サイエンス研究所

Debian Linux Etch

ubuntu を消して、kernel 2.6 の Debian Linux Sarge をインストールしたパソコンのことだ。

その後、色々いじっていると kernel が 2.6 と言っても 2.6.8 で、そんなに新しくないので面白くなく、もっと新しい Debian Linux Etch をインストールしてしまった。Debian Linux Etch とは、Debian Linux の次のバージョンで、公開前のテスト版である。

最初、Etch は昨年末に正式公開のはずだったのが、遅れて、現在でもベータ版の次の RC1 版である。Debian Linux のリリースが遅れるのは珍しくは無いが、少しでも早くリリースしてもらいたい。

今回インストールしたのは、この Etch RC1 版である。一足早く、Etch を体験しようと言う訳だ。Debian Linux の場合、公式リリース版でもインストールが難しいのだが、テスト版のインストールは、それにも増して大変である。正直、マウスとかキーボード、グラフィックカードのインストールくらいデフォルトで済ませて欲しいと思った。でも文句は言えない。テスト版を使う時はインストールの手間くらいでめげては話にならない。

さて、ubuntu の 10 倍、いや 100 倍くらい苦労と時間をかけて Etch のインストールとセッティングが終わった。早速、Etch の使ってみよう。

Etch の kernel は 2.6.17 と新しくなっている。秋葉原で安売りしている USB カメラを接続すると、ちゃんと認識した。最近の安物 USB カメラは、SN9C102 と言うチップを使ったものが多いが、2.6.11 以降の kernel なら使える。ただし、xawtv や webcam などの汎用アプリケーションは使えないので、専用の sonic-snap と言うアプリケーションを使うと画像が見れる。(しかし、安物 USB カメラと言うだけあって画像は酷いね。それとも私の設定が悪いのか?)

その他、VRML/X3D のプラグイン/スタンドアローンアプリケーションもインストールしたが、上手く動いた。OpenOffice.org は最初から 2.0 だし、Firefox も 1.5 だ。まあ贅沢を言うなら、Firefox も 2.0 にして欲しかったが。

と、良かったのは、ここまでだった。

気を良くして、 Debian Linux Sarge で作った自作のアプリケーションや TeX 文書を Etch で再コンパイルしたら、軒並みコンパイルエラーや文字化けが発生したりで、ほとんどが使い物にならなかった。

Etch は、gcc が 4.0 にり、文字コードが EUC から UTF8 に変わり、Qt も 4 になったりと、色々とバージョンアップが重なったためのようだ。Etch で自作のアプリケーションを使うなら、新しいバージョンに合せてソースコードを修正する必要がありそうだ。

新しいバージョンの OS を試すのは楽しいが、自作のアプリケーションを新しい OS の合わせて修正するのは、面倒で時間のかかる作業になりそうである。

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