テスト版の Debian Linux Etch をインストールした後の経過を報告する。
前回は、Debian Linux Etch をインストールし、標準的なアプリケーションを動かしたまでは良かったが、自作のプログラムや TeX 文書の再コンパイルに失敗したところまでだ った。その後、色々試して、それなりに使えるところまできた。
まず、自作のプログラムの再コンパイルの件だ。これには大きく3つの問題があった。
(1) Ruby/Qt2
(2) C++とQt
(3) C++とXML/Dom
まず、Ruby/Qt2 である。Ruby/Qt2 は、何年も前に更新が止っている。が、ソースコードから構築し直せば、今でも ruby1.8 環境で使える。そのためには、Qt2 をソースからコ ンパイルする必要がある。ところがエラーでコンパイルできない。結局、gcc 4.1 を gcc 3.4 に落とすことでコンパイルはできた。ただし、Ruby/Qt2 を動かした時、ラベルやメニュー等の日本語が化けてできない問題が残っている。ウィンドウのキャプションだけは日本語表示が正常なのが不思議だ。
次は、Qt を使ったプログラムのコンパイルだ。これは ruby ではなく、c++ から Qt を 使うタイプのもの。これもコンパイルに失敗した。Qt4-dev を Qt3-dev に落とすことで 解決した( gcc は 4.1 のまま)
最後は、汎用的な XML/DOM である Xerces-C++ だ。Xerces-C++ 自体の構築には成功したものの、Xerces-C++ を使うプログラムのコンパイルには、gcc を 3.3 まで落とす必要があった。
次の TeX 文書の問題は、文書そのものではなく、含まれる eps 画像中の日本語が文字化けすると言うもの。これは gs の新バージョン 8 から、日本語フォントの扱いが異るた めに起こるらしい。gs 8 に合った日本語フォントを入るのが正しいのだろうが、うまく 行かなかったので、gs のバージョンを 7 に落とす。なお、Sarge の dvipdfmx には、JPEG 画像が取り込めないというバグがあったが、etch の dvipdfmx は、ちゃんと修正されていた。
と、これで何とか使える状態になった(Ruby/Qt については日本語が化けるバグが残っているが)。
しかし、etch で、せっかく色々なプログラムがバージョンアップしているのに、バージ ョンを落とさないと使えないというところが悲しい。
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