マツド・サイエンス研究所

格安ノートPCに ubuntu を

自己レス

2008年7月26日にUbuntu 8.04.1 日本語ローカライズド Desktop CD がリリースされた。

多分、これを使えば何も問題がない。(無線LANを使うには、まず有線で繋いでおいてから設定する必要があるが)

僅か3日で情報が古くなってしまった

自分のPCではないのだが、格安のノートPCにubuntuを入れた報告。

ツクモでノートPCを買う。モバイルではなく、省スペース機としてノートPCを探すと、格安のものが多い。

今回は特に安かったので、HPのDV2805/CTを 59,800 円で買う。

なんと、この値段で、CPU は 2.0 GHzのSempron、メモリは1GB、HDDは120GB、その上、DL対応のDVD書き込みドライブやVGAwebカメラ まで付いている。

問題といえば、OSがVistaな事くらいである。(ダウングレードは非対応)

これにubuntuを入れてみる。日本語ローカロイズドの 8.04 を入れたら見事にこけてしまった。

理由は、ネットワーク。このノートPC、格安パソコンにありがちな構成で、CPUにAMD、チッブセットに NVIDIA を使っている。チップセットは NVIDIA MCP67Mで、その実体はNVIDIA GeForce 7150M + nForce 630M なのだが、このチップセットに乗っている有線LANのネットワークアダプタに、ubuntu 日本語ローカロイズドの 8.04 のカーネル 2.6.24-16 が対応していないことだ。無線LANについては、BroadCom を使っているらしいのだが、このドライバは、GPLではないため、一度 ubuntu をインストールしてから、後でネットワーク経由でドライバをインストしないと使えない。

つまり、有線LAN非対応のカーネルだと、無線LANのドライバがインストできないので、いつまで経ってもネット接続できない状態になる。

そこで、日本語ローカライズを諦めて、7月3日にリリースされたばかりの最新マイナーアップデート版 Ubuntu 8.04.1 をインストすることにする。これは日本語版じゃなくて英語版。英語版でも使用する言語を日本語にすれば、普通に日本語が使える。

Ubuntu 8.04.1 を入れるとカーネルは、2.6.24-19 だった。16から19の、どの時点で NVIDIA チップセット上のネットワークアダプタに対応したのか判らないが、とにかく、有線LANが使える。ubuntu をインストした後、ネットワーク経由で、BroadCom のドライバをインストすると、無線LANを使えるようになった。

ついでに、NVIDIA のグラフィックドライバもインストしたら、解像度も上がったし、CompizFusion も意外とストレス無く動く。

VGAwebカメラに至っては、何の設定も必要無しに動く。

ただ、日本語ローカロイズドに比べると、IPA フォントも無いし、設定が微妙に違うので、ちょっと使いにくい。でも、ネットワークが使えないよりはましだし、それなりに使えるから良いかあ・・・

と、思っていたが、一日経って、頭を冷やして考えたら、カーネルのバージョンだけの問題なら、もっと良い方法があることに気付いた。最初に日本語ローカロイズドの 8.04 を入れた後、最新カーネルの deb パッケージを CD-ROM とか USB メモリ経由で持ってきてカーネルだけアップデートしてしまえば良いんだ。有線LANが使えるようになったら、無線LANも使えるようにできるし、ネット経由で OS をアップデートすれば、8.04.1 相当までアップグレードできる。まだ、実際に試したわけじゃないけど、これで動くと思う。

と言うわけで、格安ノートPCに ubuntu を入れた時の情報を報告した。HP にのみならず、最近の格安 PC だと同じような構成が多いので、参考になるかとは思う。

もちろん、 Ubuntu 8.04.1 の日本語ローカロイズドが出たり、8.10 の日本語ローカロイズドがリリースされれば、それを入れればよいのだから、それまでの短期間しか役に立たない情報だろうけど、何かの足しになれば幸いである。

後は、Vista が付属せずに、もっと安くなったら、さらに良いのだが・・・

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