写真のような USB 接続の Bluetooth アダプタ、通称「ドングル」を友人に借りた。(今回は、アイキャッチは下手絵じゃなくて写真で御勘弁を)
友人は、1200円程度で買ったのだそうだが、Windows マシンと PHS を Bluetooth で接続してダイヤルアップしようとしたが、上手くいかなかったらしい。何処の製品かすら覚えてないそうで、Windows 用のドライバも持ち合わせていなかったが、どうせ、Ubuntu で試すつもりなので、本体だけを借りてきた。
さて、私は、Bluetooth 製品は、PHS と Wii のリモコンしか持っていない。Wii リモコンを使っても余り意味があるとは思えないので、PHS でダイアルアップを試してみる。一応、上手くいったので、その報告だ。
まずは、Ubuntu (8.04.1 日本語ローカロイズド版) マシンにドングルを入れてみる。全くの標準状態の Ubuntu であるが、Bluetooth デバイスを認識した。
次に PHS である。私の WX310K 通称「京ポン2」は、2年以上前から使っているが、Bluetooth は使ったことが無い。取り合えず、説明書を見ながら、「中央ボタン」「アクセサリ」「4」「6:ダイヤルアップ待ち」 とやる。
この状態で、Ubuntu から
$ hcitool scan
Scanning ...
XX:XX:XX:XX:XX:XX
WX310K
とやると、京ポン2が見付かった。(上記「XX:XX:XX:XX:XX:XX」の部分は私の京ポン2の Bluetooth アドレス。実際は16進数が入る)
Ubuntu の /etc/bluetooth/rfcomm.conf を下記のように書き換える
rfcomm0 {
bind yes;
device XX:XX:XX:XX:XX:XX;
channel 1;
comment "Bluetooth PPP Connection";
}
Ubuntu の「システム」「設定」「Bluetooth」で
o 「サービス タブ」を開き Serial Service にチェック
o 「全般 タブ」を開き、「外部から要求があったら自動的に認証」 にチェック
o 「システム」「システム管理」「ネットワーク」 ロック解除
o 接続タブ
o PPP 接続のプロパティ
o 「全般タブ」
o 「この接続を有効にする」にチェック
o 接続の種類:「シリアルモデム」
o 電話番号:0570570710##64 <= @niftyの場合
o ダイヤルの接頭番号:(空白)
o ユーザー名:YYYYYY@nifty.com <= @niftyのユーザー名
o パスワード:ZZZZZZ
o 「モデムタブ」
o モデムのポート:/dev/rfcomm0
o ダイヤルの種類:Tones
o 音量:Off
o 「オプションタブ」
o 「モデムをインターネットに対するデフォルト・ルートにする」のみをチェック
o DNS タブ
o DNS サーバーに@niftyのDNSサーバーのIPを追加 <= @niftyの場合
ここで、一度 Ubuntu マシンを再起動する。 当然とは思うが、普段使っているネットワークは切っておく。
WX310 側で「中央ボタン」「アクセサリ」「4」「6:ダイヤルアップ待ち」
この状態で、Ubuntu から
$ pon ppp0
とコマンドすると、WX310K 側で「Bluetoothの接続」「パスキー入力」をを求められるので、適当なパスコードを入れる。
Ubuntu 側で メッセージが出るので、そのメッセージをクリックし、上記と同じパスキーを入力する。
何か、凄くレスポンスが遅いけど、これで、インターネットに接続できる。
レスポンスが遅いのは、同じ Ubuntu マシンで USB ケーブル接続した京ポン2でダイアルアップしても同様なので、Bluetooth 以外の問題(設定が悪い、もしくはPHS自体の電波状態が悪い等)だと思われる。
二度目からは、京ポン2がパスコードを覚えているので、「中央ボタン」「アクセサリ」「4」「6:ダイヤルアップ待ち」だけで、接続できる。
ただ、「京ポン2をポケットの中に入れたまま」と言うわけにはいかない。なんか設定が悪いのかなあ?
ともあれ、Ubuntu+Bluetooth+京ポン2でインターネット接続ができたという報告まで。
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