7〜8年ほど前に、一人乗り宇宙船を色々と考えた。最終的には「スニーカー」と名付けられ、CGにより松浦さんの本などに載っているのを知っている人も居るかもしれない。
一人乗り宇宙船については、「やはり二人以上でないと心配だ」と言う意見が多くて、その後、余り進展が無かった。しかし、先週、宇宙飛行士自身が「一人乗りで船外活動のようなこともできて、大気圏再突入可能な宇宙船が欲しい」と言うのを聞いて、昔の事を思い出した。
以降、昔の「スニーカー」検討時に色々と描いたイラストだ。最終的にCGに反映されなかったアイデアもある。
2003年9月に描いたイラスト
これが発端。水上スクーター方式で大気圏再突入できないかって言うのがアイデアの元。相当強引。
実は、サーフィンのようにボードに立ったまま、大気圏最突入すると言うアイデアもあった。
2003年10月に描いたイラスト
これは、軌道上サービスを重視したもの。大気圏再突入能力も持つ。
打上げ時点から、この宇宙船に乗り込む事は考えておらず、2001年宇宙の旅に出てくるスペースポッドのような使い方を想定している。
マニピュレータ(ロボット・ハンド)は取り外し式で、作業に合わせて交換できるし、大気圏再突入は捨てて帰って来る。
2004年1月に描いたイラスト
ここからの一連のイラストは、最終的に「スニーカー」になったもの。ただし、「スニーカー」のCGには反映されていないアイデアも多い。
「スニーカー」のCGでは、短期間の地球周回軌道用のコンフィギュレーションしか描いていないが、軌道上サービス、長期間宇宙滞在&月等遠方への航行などの形態も描かれている。
一連の中での最初の2枚のイラストは、軌道上サービス形態。惑星間探査用の大型宇宙船の建造などのために、マニピュレータを4つ持つ。人間と違い2本の腕ではなく、4本なのは余計な2本は固定用を考えているから。例えば何かを工作する時、足ではさんで固定することがあるでしょ。それと同じ。
その次は、打上げ時のコンフィギュレーション。
次は、長期間宇宙滞在&月等遠方への航行を考えたもの。長期滞在用に居住モジュールが、高機動用に推進モジュールが付加されている。
次は、大気圏再突入時の形状。
マニピュレータや居住モジュール・推進モジュールは捨てて帰って来る。
最後は、宇宙船内での人間の姿勢を示した透視図。
打上げ時は座っているけど、宇宙では寝たり、立ったりしている。
大気圏最突入時も寝ている。
打上げ時に使う椅子は折り畳み式でないと、宇宙に行ったあとで邪魔になるね。
とまあ、こんな感じ。
一人乗りの宇宙船も、もう少し深く考えたい。
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