マツド・サイエンス研究所

STM32応用 デジタルオーディオプレーヤー その1

しばらく、ブログで、STM32関係の記事をサボっていたのは、いつまでも『入門』じゃ、しょうがないので、実際に使えるものを作ろうと試作していたからだ。

で、やっと紹介できるレベルに達したのが、写真。STM32F405を使ったデジタルオーディオプレーヤーである。

microSD から STM32F405に読み込んだ音楽データを、I2SでFN1242 と言う最高 192kHz 24bit 対応の DAC に送り、ローパスフィルター用オペアンプとヘッドフォンアンプ用のオペアンプの2つを介して、ヘッドフォンを鳴らすと言うもの。以前、同じようなものを、SH-2で作ったのだが、回路が複雑で消費電力が大きすぎて、とても携帯用に使えるものではなかったし、SH-2のパワー不足で、192kHz 24bit の音楽データの再生はできなかった。

STM32F405は、SDから高速で読み出す SDIO インターフェースと、オーディオ用 DAC との標準的なインターフェースである I2S を内蔵しているので、回路はとても簡単だ。また、消費電力も少なく、写真のように単三電池4本で、らくらく駆動できる。

とは言え、現状では 44.1kHz 16bit の音楽データがやっと一曲 再生できるようになっただけで、その上、SDを読み出す度に雑音が乗るなど、まだまだ、改良すべきところが山ほどある。とは言え、最低限の機能が確認できた。

もう少し良くなったら、プリント基板を作って、携帯用に使えるようにするつもりで、その時は、回路やプログラムを公開したいと思う。

実は、もう一つ STM32 を使った応用例を作っているのだが、そちらは未だ公開できるレベルではない。

それも、ある程度進んだら、公開するので、お楽しみに。

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