ESP-WROOM-32のBluetooth Classic SPP接続だが、
前回は、Windowsだと SPP 接続できないと書いた。が、この10日ほどの間に、GitHub の btstack が何回かアップデートされており、今日試したら、Windowsとも問題なく接続できたので、報告する。
要は、GitHub の btstack が良くなっただけで、私は何もしていない。
前回と全く同じ
「patch.patch.gz」をダウンロードして、作業は次の通りする。
$ cd ~/
$ git clone https://github.com/bluekitchen/btstack.git
$ patch -p1 -d btstack < patch.patch
$ cd btstack/port/esp32/
$ ./create_examples.py
$ cd spp_counter/
$ make all
$ make flash << ESP-WROOM-32をUSB接続していれば、書き込まれる >>
これで、前回と同じく Android と接続できるだけではなく、Ubuntu も GUIでペアリングできるようになったし、Windows も接続できる。
私は、Windows 10で試したが、普通にWindows設定・デバイスの Bluetooth でペアリングした後、デバイスマネージャーで、どの COM番号に割り当てられたか確認し、Putty や TeraTerm でオープンすると「BTstack counter (数字)」が送られてくる。
(MACでの動作確認していないのは、単にMAC環境が手元にないだけのことなのは前回と同じ)
Bluetooth SPP を使ったプログラムのやり方
と、これだけでは、寂しいので、Bluetooth SPP を使ったプログラムのやり方を説明しよう。
$ cd ~/
$ git clone https://github.com/bluekitchen/btstack.git
$ patch -p1 -d btstack < patch.patch
$ cd btstack/port/esp32/
$ ./create_examples.py
<< ここまでは上と同じ >> $ cd ~/
$ cp -rp btstack/port/esp32/spp_counter ./spp_test
さて、必要なファイルは以下の通り
spp_test
├── Makefile
├── components
│ └── btstack
│ ├── component.mk
│ ├── include
│ │ └── btstack_config.h
│ └── main.c
├── main
│ ├── component.mk
│ └── spp_counter.c <= spp_test.c にファイル名変更
└── sdkconfig
・ spp_test/Makefile に2箇所ある「spp_counter」を「spp_test」に変更
・ spp_test/main/spp_test.c に2箇所ある「spp_counter」を「spp_test」に変更
・ spp_test/components/btstack/component.mkの「BTSTACK_ROOT := ../../../btstack」に
本当は、BTSTACK_ROOTを絶対パスで指定したいのだけど、何故か相対パスでしか動かなかった。絶対パスで設定する方法を知っている人がいたら、教えてください。
後は、make して、書き込むだけ。
$ cd spp_test/
$ make all
$ make flash << ESP-WROOM-32をUSB接続していれば、書き込まれる >>
さて、プログラム本体は、spp_test/main/spp_counter.c で、データを送信している部分は、 rfcomm_send(rfcomm_channel_id, (uint8_t*) lineBuffer, strlen(lineBuffer)); だ。
まあ、想像が付くと思うが、rfcomm_channel_id がSPPドライバ番号で、続いてバッファのポインタと送信バイト数だ。戻り値が「0」なら正常に送信できた事になる。
試してみたら、バッファの中はテキストだけではなく、バイナリーでも問題なく、rfcomm_send() の戻り値が「0」以外のときは、バッファの中身が一切送られていないだけだ。
送る時間間隔を短くし、バンバン連続して送ったら、最大25kバイト/秒で送ることができた。
受信の方は、「case RFCOMM_DATA_PACKET:」あたりらしいのだが、まだ試したことはない。
誰か、確認したら、教えてください。
と言うわけで、ESP-WROOM-32 の Bluetooth Classic SPP接続も使えそうになってきた。
これからが楽しみである。
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