Last update at 25th February 1998
宇宙雪合戦は、シューティングゲームでもRPGでも無い、知的で壮大なシミュレーションゲームです。
このゲームでは、次のような特徴を持ちます。
フリーウェア Windows-95/NTを持つパソコンで動作 地表からの高度500kmの宇宙空間が舞台 プレーヤーの作ったプログラム同士が戦う 武器は「雪玉」が4つ。これを相手に当てれば勝ち 戦いの様子をOpenGLまたはDirect3Dでリアルタイムに三次元表示 表示モデルを自由に変えられる(Direct3D版のみ) |
宇宙雪合戦は、下図のように、Windows95/NTのマルチタスク機能を用いて、雪合戦プログラムから、2つの対戦プログラム赤と緑を起動します。
対戦プログラム赤と緑は、1/10秒毎に、軌道・姿勢データや制御データを、宇宙雪合戦プログラムの力学シミュレーションと通信し、その結果を雪合戦プログラムは、OpenGLまたはDirect3Dを使って三次元表示します。
一般のゲームプログラムと異なり、プレーヤーは、直接ゲームを操作しません。プレーヤーが予め作ったプログラム同士が戦います。この事は、相手プログラムをダウンロードすれば、何時でも対戦できる事を意味します。
対戦プログラムは、「Win32APIを使ったコンソール・プログラム」と言う以外は何の制約もありません。あなたが既にVisual-C++やBorland-C++等のコンパイラをお持ちの場合は、それを使って、あなたのプログラムを作る事ができます。また、Visual-BasicやDelphiでもプログラムは可能なはずです。残念ながら、私は試した事はありませんが、これに挑戦するのも面白いでしょう。
もし、あなたが、何のコンパイラも持っていなくても、大丈夫です。GCCという完全にフリーなコンパイラを使う事ができます。
三次元モデルをオリジナルで作る事で、「ロボット風」にも「宇宙船風」にもカスタマイズして楽しむ事ができます。オリジナルのモデルを作るためには、三次元モデラーが必要ですが、これもフリーのソフトが使えます。
「宇宙雪合戦」は、下の「あなたの始めよう」のページから、ダウンロードできます。また、フリーのコンパイラGCCおよびフリーの三次元モデラーのダウンロードの方法と使い方が同じページに乗っています。
すなわち、宇宙雪合戦自体がフリーなだけでなく、必要となるソフトウェアは、全て、フリーで、インターネットからダウンロードできるのです。
地表から高度500kmの宇宙空間にあなたのロボット・カプセルが浮かんでいる。わずか数メートル離れたところにいるのが、あなたの敵だ。あなたの武器は4つの雪玉しかない。 ひとたび、ゲームが始まると、あなたは手出しは一切できない。横にいる敵の存在をあなたのロボット・カプセルに教えることもできない。予め組込んでおいたプログラムが、スキャンをし、敵を発見・攻撃することを祈るしかない。 敵は、あなたのロボット・カプセルを見つけてしまった。姿勢をゆっくりとこちらへ向ける。あなたのロボット・カプセルも敵を発見する。敵の方がやや早く雪玉を投げ、わずかに遅れてあなたのロボット・カプセルも投げた。敵の雪玉はわずかに逸れたが、あなたのロボット・カプセルの雪玉は敵に当たった。 あなたのロボット・カプセルが勝ったのである。 |
Atsushi Noda 1998